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胃カメラ検査で見つかる疾患とは?無症状でも見つかる病気

[2025.09.05]

体の不調があっても、つい「疲れのせい」と考えて放置してしまうことが少なくありません。しかし、胃や食道に起こる病気の中には、自覚症状がほとんどないまま進行してしまうものがあります。特に胃がんや食道がんなどは、症状が現れたときにはすでに進行していることが多く、早期発見の難しさが課題とされています。

そんな見えないリスクに早く気づかせてくれるのが「胃カメラ検査」です。小さな炎症やポリープ、初期のがんまで、直接粘膜を観察できるため、わずかな変化や初期の病変を逃さず確認できます。定期的に検査を受けることで、無症状のうちに病気を見つけられる可能性が高まり、早期治療につなげることができます。

本記事では、「胃カメラ」をテーマに、胃カメラの重要性や、胃カメラで発見できる病気について解説します。健康を守るためには「症状がないから大丈夫」と思わず、予防の一環として胃カメラを受けることが大切です。

胃カメラ検査とは?

胃カメラは正式には「上部消化管内視鏡」と呼ばれ、食道から胃、そして十二指腸の一部までを直接観察できる検査です。医師がリアルタイムで粘膜の状態を確認できるため、他の検査ではわからない小さな変化を発見することが可能です。レントゲンや超音波では確認が難しい細かな病変も、胃カメラなら明確に捉えられます。

近年では細径のスコープや鎮静剤の導入により、以前に比べて「苦痛の少ない検査」が実現しています。定期的に胃カメラを受けることで、自覚症状が出る前に疾患を発見でき、早期治療につなげやすくなっています。特に胃がんは早期発見によって治療成績が大きく変わるため、健診や人間ドックでの胃カメラは非常に重要です。

胃カメラで確認できる主な疾患

胃カメラによって見つけられる代表的な疾患として、胃炎、胃潰瘍、胃がんがあります。これらは胃の粘膜に起こる異常であり、早期に発見することで生活習慣の改善や薬の服用で進行を防ぐことができます。特に胃がんは初期段階では自覚症状がほとんどないため、胃カメラによる直接的な観察が欠かせません。

さらに、逆流性食道炎や食道がんなど、食道に起こる疾患も同時に確認できます。胸やけやのどの違和感といった軽度の症状の裏側に、進行性の疾患が隠れていることも少なくありません。胃カメラは食道から胃、十二指腸に至るまで広範囲を観察できるため、複数の疾患を同時に確認できる点が強みです。

無症状で進行する病気の怖さ

多くの人が「痛みや不調が出てから検査を受ければよい」と考えがちですが、実際には無症状で進行する病気が数多く存在します。胃がんや食道がんはその代表であり、症状が出たときにはすでに進行しているケースが珍しくありません。こうした病気は定期的な胃カメラ検査でしか早期発見が難しいのが現状です。

また、ピロリ菌による慢性胃炎も症状がないまま進むことが多く、気付かないうちに胃粘膜が萎縮し、がんのリスクを高めてしまいます。症状がないからこそ油断せず、一定の年齢に達したら一度は胃カメラを受けておくことが大切です。無症状だからこそ検査の意義があると言えます。

胃カメラでしか得られない情報

胃カメラでは肉眼で粘膜の色や形を詳細に観察できるだけでなく、必要に応じて組織を採取する生検も可能です。これにより目では見えにくい初期の異常や、がん化の有無を顕微鏡レベルで確認できます。単に画像診断にとどまらず、組織学的な診断まで一度に行えることが胃カメラの大きな特長です。

さらに、出血やポリープをその場で処置できることもあります。診断だけでなく治療にも直結するため、患者にとって大きな安心材料となります。特に高リスク群の方にとって、胃カメラは早期診断と早期治療の両面で欠かせない検査です。

検査が推奨される人とタイミング

胃カメラ検査は40歳を過ぎた方や、家族に胃がんの既往がある方に推奨されます。また、ピロリ菌に感染していると診断された人は胃の慢性的な炎症が進むため、定期的な観察が必要です。自覚症状がないからといって放置せず、年齢や家族歴を考慮して受けることが大切です。

一方で、慢性的な胸やけや胃もたれ、吐き気が続く場合も早めの検査が望まれます。これらの症状は軽く見えますが、逆流性食道炎や潰瘍といった疾患のサインであることがあります。日常のちょっとした不調が大きな病気の前触れである可能性を考え、早めに検査を受ける判断が求められます。

胃カメラ検査の不安を和らげる工夫

多くの方が胃カメラに対して「つらそう」という印象を持っていますが、最近では鼻から挿入する経鼻内視鏡や鎮静剤の活用により、従来に比べて負担が大幅に軽減されています。経鼻内視鏡は吐き気が少なく会話も可能なため、苦手意識を持つ方でも受けやすい方法です。

定期的な検査で健康を守るために

胃カメラ検査は一度きりで終わるものではなく、継続して受けることで真価を発揮します。例えば胃炎やポリープが見つかった場合、経過観察のために一定の間隔で再検査を行うことで安心につながります。病気を「治す」だけでなく「予防する」という意味でも定期的な検査は欠かせません。

食生活の欧米化やストレス社会の影響で、胃や食道の疾患は増加傾向にあります。自覚症状がなくてもリスクを意識し、胃カメラを活用することが未来の健康を守る第一歩です。病気を早く見つけ、より軽い段階で治療を始めるためにも、検査を生活習慣の一部として取り入れることが求められます。

安城市で胃カメラなら飯島クリニック

当院では鎮静剤を用いた胃カメラ検査を実施しています。ほとんど眠ったままの状態で進められるため、嘔吐反射や不快感を抑えながら短時間で正確な観察が可能です。過去に「痛い」「怖い」といった経験をされた方や、初めての方でも安心して受けていただけます。ただし、鎮静剤を使用した場合は当日の車やバイク、自転車の運転ができない点にご注意ください。

また、平日はお忙しい方のために土曜日の検査も行っており、スケジュールに合わせて無理なく受診していただけます。さらに、苦痛の少ない経鼻内視鏡も導入しており、鼻から挿入するため咽頭反射がほとんど起きず、より快適な検査を希望される方に適しています。

安城市で胃カメラ検査や大腸カメラでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。

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