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過敏性腸症候群はどんな時になる?

[2025.03.24]

緊張やプレッシャーを感じたときに「お腹がキリキリと痛む」「何度もトイレに駆け込む」というような症状はありませんか?もしかしたら、その症状は「過敏性腸症候群」かもしれません。

原因については、現在のところ明確にはわかっていません。ただし、近年の研究によると、ストレスを受けることで脳下垂体からストレスホルモンが分泌され、それが腸の働きを妨げ、過敏性腸症候群の症状を引き起こす可能性があると考えられています。さらに、大腸をはじめとした消化管の運動異常や、生活習慣の乱れなどが重なって発症に至ることもあると言われています。

本記事では、過敏性腸症候群の原因や悪化させないためのポイントについて紹介します。

 

1.過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群は、英語でIBSと呼ばれ、腸には異常がないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などの症状が慢性的に繰り返される状態です。腸には特に異常が見当たらないのに、お腹の調子が優れないことが特徴です。検査では目立った原因が見つからないため、「気のせい」「単なる体質」と片付けられがちですが、ストレスや腸内環境の乱れなど、さまざまな要因が絡み合って、過敏性腸症候群が引き起こされると言われています。症状が軽いと我慢してしまう方も多いですが、症状を放置せずきちんと理解して向き合うことが大切です。

2.過敏性腸症候群の種類

過敏性腸症候群は、「下痢型」「便秘型」「混合型」「分類不能型」の四つに大きく分類できます

下痢型は、突然の腹痛とともに下痢や軟便が頻繁に出る状態で、便意をコントロールしにくい点が特徴です。便秘型は、便が出にくくお腹が張りやすいため、体全体が重く、だるく感じやすくなります。混合型は下痢と便秘が交互に繰り返され症状が安定せず、精神的にも負担が大きいとされています。分類不能型は、下痢型や便秘型に分類しにくい、あるいは症状が変化し続けるタイプで、体調や食事によって症状が変わることが特徴です。

3.過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群の症状は、下痢や便秘だけではありません。例えば、お腹にガスが溜まったように感じて苦しくなることや、緊張が続くとお腹がキリキリと痛むこともあります。また、お腹がゴロゴロと鳴る症状も見られ、授業中や会議中にお腹の音を気にしすぎて集中できないという場合もあります。さらに、ストレスを感じる場面で突然トイレに行きたくなり、下痢をしてしまうケースも症状の一つです。このような症状に複数該当し、検査をしても異常が見つからない場合には、過敏性腸症候群を疑う必要があります。

4.原因はストレス?

過敏性腸症候群の主な原因はストレスです。眠れないほどの重い悩みを抱えているときや、小さな心配事や日々のストレスによって自律神経が乱れると、腸が食べ物を肛門に向かって押し出す力が正常に機能しなくなります。そのため、腹痛を発症したり便の調子が悪くなったりします。腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経細胞が集まっており、感情やメンタルの不調が深く結びついていることが特徴です。ストレスを完全に取り除くことは難しいものの、自分に合ったストレスの発散方法を見つけることで腸への負担を減らし、症状を緩和できる可能性があります。

5.過敏性腸症候群を治すために

治療を始めるにあたって、まずは医師による正確な診断が必要です。下痢や便秘の薬を処方される場合が多いですが、根本から治すためには食生活や生活習慣の改善も行うと良いと言われています。ストレスの原因が明確なときには、カウンセリングやリラクゼーション療法などを行うことも効果的です。腸内環境を整えるために、善玉菌が豊富な食べ物やサプリメントを摂る方法もありますが、自己判断ではなく医師の指示を元に治療を行うことが大切です。

6.過敏性腸症候群を悪化させないために

腸はちょっとした刺激に敏感に反応してしまいます。そのため、暴飲暴食や不規則な生活は避け、リラックスできる時間を作るよう意識することが、悪化させないためのポイントです。寝不足が続くと自律神経のバランスが乱れやすくなり、ストレスが溜まりやすい状況になります。仕事や勉強で忙しくても、睡眠をとったり軽い運動を行うことで、ストレスを減らすことが大切です。音楽を聴いたり、入浴で体を温めたりなど、落ち着いてリラックスできる環境があると、腸の調子も段々と良くなる傾向があります。

7.腸に負担の少ないの食べ物

食物繊維が豊富で消化に良い食べ物は、腸に優しいと言われています。しかし、一度に多量に摂取するとかえってお腹の調子を乱す恐れもあります。そのため、野菜や果物を少しずつ取り入れつつ、納豆やヨーグルトなどの発酵食品で腸内バランスを整えることが大切です。豆腐や白身魚といったタンパク質を中心とした食事も胃腸に負担をかけにくいので、体調が優れないときは積極的に取り入れてみることがおすすめです。逆に、刺激物や脂質の高いメニューは腸を荒らす原因になりやすいため、症状が出ているときには控える必要があります。自分の症状や体質に合った食べ物を上手に取り入れることがポイントです。

 

 

愛知県安城市で内科や消化器内科をお探しでしたら、当院にご相談ください。

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