メニュー

消化器内科とは

消化器内科とは、食道・胃・小腸・大腸・肝臓・胆のう・膵臓などに関連する臓器から引き起こされる疾患を専門的に診断し、治療する医療分野です。以前は「胃腸科」とも呼ばれていましたが現在は「消化器内科」という表現で統一されています
医療機関の標榜科目も「消化器内科」と表記されることが一般的です

消化器内科がみる病気

一般的に消化器とは「食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓」のことをさします

消化器内科は、上記の臓器に関連するあらゆる病気・疾患を診断・治療します。主な病気には以下の通りです

  1. 食道炎(逆流性食道炎):胃酸過多により食道の違和感・胸焼け・のどの違和感が生じます
  2. 咽頭異物症:のど(咽頭)・食道に明らかな異物がないにもかかわらず違和感を呈する病気です。自律神経の乱れが関係している場合があります
  3. 食道がん:食道にできる悪性腫瘍です。喫煙やアルコールが原因の一つとされています
  4. 胃潰瘍:胃の粘膜にできる潰瘍で、胃酸の過剰な分泌やヘリコバクターピロリ感染症が原因です
  5. 胃炎:胃の炎症で、胃の不快感や痛みを引き起こすことがあります
  6. 機能性ディスペプシア:機能性胃腸症とも言われており、胃に明らかながんや炎症がないにも関わらず胃の痛みや不快感が続く病態です
  7. 胃がん:胃の悪性腫瘍でヘリコバクターピロリ感染症が原因の一つと考えられています
  8. 十二指腸潰瘍:十二指腸粘膜に出来る潰瘍で腹痛の原因となります
  9. 膵炎:膵臓の炎症が原因で腹痛、発熱、感染症を起こします。治療が遅れると重症化することもあります
  10. 膵臓がん:膵臓の悪性腫瘍です。早期発見が難しく転移も起こしやすいがんです
  11. 胆石症:胆のう内に結石ができる疾患で、みぞおちや腹部の痛みを引き起こすことがあります
  12. 胆嚢炎:胆嚢の炎症により腹痛をきたします
  13. 脂肪肝:肝臓に脂肪が沈着した病態です。アルコールの多飲・不規則な生活などが原因でおこります
  14. 肝炎:肝臓の炎症で、ウイルス感染やアルコール摂取が原因です
  15. 肝臓がん:肝臓の悪性腫瘍です。B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルスなどが原因の一つといわれています
  16. 大腸炎(腸炎):大腸の炎症で、下痢や腹痛、時には血便を伴います
  17. 大腸ポリープ:大腸にできるいぼのような隆起を指します。遺伝的な要因もあり、内視鏡で治療が可能です
  18. 過敏性腸症候群:腹痛・下痢・便秘を交互に繰り返し日常生活に支障をきたす病気です。自律神経の乱れ、ストレスも深く関わっています
  19. 虫垂炎:いわゆる盲腸といわれるもので右の下腹部の痛みが典型的な症状です。消化器内科で診断し外科の医師と連携して治療方針を決めます
  20. 大腸がん:大腸の悪性腫瘍です。大腸ポリープを放置しておくとがん化することがあり大腸ポリープの治療である程度防ぐことができます

消化器内科の医師がおこなう治療や検査

消化器内科の医師は、以下のような治療や検査を行います

  1. 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ):胃や大腸の内部を内視鏡を用いて観察し、病変を確認・治療します
  2. 超音波検査:超音波装置を用いて腹部臓器(肝臓・膵臓・胆嚢・腎臓など)を観察し病変を確認・治療します
  3. 内科治療(薬物療法):胃酸分泌抑制薬などを症状に応じて選択し症状の緩和を図ります
  4. 食事・運動療法の指導:食事指導や運動のアドバイスを行い、患者さんの健康をサポートします(脂肪肝には食事・運動療法が効果的と言われています)

消化器内科を受診するタイミング

一般的に以下のような場合に消化器内科を受診することが望ましいでしょう

胃腸の調子が悪い

「胃の違和感がある」、「胸焼けがある」、「腹痛・下痢が続く」、「血便がある」
など胃腸付近の悩みごとは「消化器内科」を受診することをおすすめします。消化器内科の医師は内科専門医を取得した後さらに消化器分野の専門性を磨きます。胃の違和感が続くが診察・検査の結果、狭心症だった、下腹部痛が続いており診察をした結果婦人科腫瘍だったなどのケースはよくみられます。そのような病気の見立てをつける(医学的には「鑑別をあげる」)ことが内科とりわけ消化器内科の医師には必要だと考えております。当院では基幹病院である安城更生病院・八千代病院・刈谷豊田総合病院との連携医療機関であり、必要に応じて適切な専門医、専門医療機関へのご紹介も可能です。身体の違和感やささいな症状でも遠慮せず受診をしてください。

胃のバリウム検査で異常を指摘された

健康診断や人間ドッグで胃のバリウム検査を受ける機会があると思います。結果を見たときに「要精密検査」や「なるべく早く医療機関を受診しましょう」・「E判定」などの文言がある場合はその内容を精査し本当に精密検査が必要なのかを判断する必要があります。

便潜血検査で「陽性」を指摘された

健康診断や人間ドッグで「大腸がん検診」としておこなわれる検便検査を通称「便潜血検査」といいます。この便潜血検査で「陽性」が出た場合、大腸の中で何らかの異常が起きている可能性が高く消化器内科専門医のいる医療機関の受診を強くすすめます。いきなり大きな病院ではなく、「消化器内科」を標榜しているクリニックを受診することで十分対応可能です。

便潜血陽性マンガはこちら

肝機能異常を指摘された

血液検査では一般的に肝機能検査と呼ばれる項目を検査します。特に肝逸脱酵素と呼ばれるAST・ALT・γ-GTPの上昇により「要精密検査」となることが多く見受けられます。その場合でも患者さんごとの生活歴・既往歴・服薬歴・アルコール歴・運動歴などを丁寧に問診し病的意義がある肝機能障害なのかを判断する必要があります。当院では日本肝臓学会認定肝臓専門医が在籍しており肝機能障害及び肝疾患などあらゆる肝臓の疾患に対応しております。受診当日の腹部超音波検査(腹部エコー)も可能であり治療方針をすぐにたてることが可能です。

当院では消化器内科専門医(日本消化器病学会認定消化器病専門医・日本消化器内視鏡学会認定内視鏡専門医・日本肝臓学会認定肝臓専門医)が専門的な視点、経験から適切に診断・治療をさせていただきます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME