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大腸ポリープはがんになる?種類や検査、切除方法を解説

[2026.08.25]

身体の中で起きている変化は、必ずしも痛みや不調として現れるとは限りません。普段どおりに生活できていても、検診や検査をきっかけに病変が見つかることがあります。症状がないから問題はないと判断せず、年齢や検診結果、家族歴を踏まえて身体の状態を確認することが大切です。

大腸は水分を吸収し、便をつくって体外へ送り出す役割を担っています。腸の内側は自分で見ることができないため、異常の早期発見には検査が欠かせません。大腸ポリープの特徴や大腸がんとの関係を知り、適切な受診につなげましょう。

 

 

大腸ポリープとは

大腸ポリープとは、大腸の粘膜の一部が盛り上がってできた病変の総称です。丸い形だけでなく、茎があるものや平らに広がるもの、中心が少しくぼんだものもあります。大きさは数ミリ程度から数センチまで幅があり、大腸のさまざまな場所に発生します。

ポリープという名称は主に形を表しており、すべてが同じ性質ではありません。良性のまま経過するものがある一方、将来的に大腸がんへ進む可能性があるものもあります。切除または採取した組織を病理検査で調べ、種類や性質を確認することが重要です。

大腸ポリープの種類と大腸がんとの関係

大腸ポリープは、大きく腫瘍性と非腫瘍性に分けられます。

・非腫瘍性ポリープ
腸の炎症に伴ってできる炎症性ポリープや、粘膜の細胞が増えてできる過形成性ポリープなどがあります。一般的には大腸がんへ進む可能性が低いものの、大きさや形によっては詳しい検査が必要です。

・腫瘍性ポリープ
代表的なものが腺腫です。腺腫は良性腫瘍ですが、一部は時間の経過とともに細胞の性質が変わり、大腸がんへ進む可能性があります。すべての腺腫ががんになるわけではありませんが、大きな病変や細胞の異型が強い病変には注意が必要です。

大腸ポリープができる原因

大腸ポリープは、大腸粘膜の細胞に遺伝子の変化が重なり、細胞の増え方を調整する働きが乱れることで発生します。ただし、原因は1つではありません。加齢による身体の変化や生まれ持った体質、家族歴、日頃の生活習慣など、いくつかの要因が関係すると考えられています。

発生リスクとの関連が指摘されているのは、喫煙、過度な飲酒、肥満、運動不足などです。大腸がんや大腸ポリープの家族歴がある方、過去に腺腫を切除した方も注意が必要です。若い時期から多くのポリープが見つかる場合は、遺伝性疾患が関係していることもあります。

大腸ポリープにみられる症状

大腸ポリープは、小さい段階ではほとんど症状がありません。健康診断の便潜血検査や、別の目的で受けた大腸内視鏡検査で偶然見つかるケースもあります。自覚症状がないことは、病変がないことを意味しないため、検診で異常を指摘された場合は精密検査が必要です。

ポリープが大きくなると、便に血が混じる、便秘や下痢が続く、便が細くなるといった変化が現れることがあります。少量の出血が続けば、貧血による息切れやだるさにつながる場合もあります。これらの症状は痔や大腸がんでも起こるため、検査で原因を調べることが大切です。

大腸ポリープを調べる検査

大腸ポリープを調べる際に中心となるのが、大腸内視鏡検査です。肛門から細い内視鏡を挿入し、大腸の粘膜を直接観察します。病変の位置、大きさ、形、表面の状態を詳しく確認でき、必要に応じて組織を採取したり、その場でポリープを切除したりすることも可能です。

検査前には食事を調整し、下剤を服用して大腸内をきれいにします。便潜血検査が陽性だった方、血便や便通の異常がある方、過去にポリープを切除した方などは検査を検討します。便潜血検査では病変の場所や種類までは分からないため、陽性の場合は大腸内視鏡検査を受けることが重要です。

大腸ポリープの治療方法

治療が必要なポリープは、病変の大きさや形に応じて内視鏡で切除します。比較的小さな病変では、輪状の器具でポリープを囲み、締め付けて切り取るポリペクトミーが行われます。電流を使用しないコールドスネアポリペクトミーは、小さな腺腫などに用いられる方法です。

平らな病変や大きな病変では、粘膜の下に液体を注入して切除する内視鏡的粘膜切除術などが選択されます。内視鏡で安全に取り切れない場合や、がんが深い部分まで入り込んでいる疑いがある場合は、外科手術を検討します。血液を固まりにくくする薬は、自己判断で中止せず医師へ相談してください。

切除後の病理検査と経過観察

切除したポリープは病理検査に提出し、細胞や組織の状態を顕微鏡で調べます。腺腫、鋸歯状病変、早期がんなどの診断を確定し、病変が取り切れているか、追加治療が必要かを判断します。切除後は、病理結果の説明まで受けることが大切です。

処置後は出血する可能性があるため、飲酒、激しい運動、長時間の入浴などを一定期間控えます。また、別の場所に新しいポリープができることもあるため、病理結果や個数、大きさに応じて次回の検査時期を決めます。強い腹痛や多量の血便、発熱がある場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。

大腸ポリープの予防と早期発見

大腸ポリープを完全に防ぐ方法はありませんが、生活習慣を整えることは大腸がんのリスクを下げるうえで大切です。喫煙を控える、飲酒量を見直す、適正体重を保つ、無理のない範囲で身体を動かすといった習慣を意識します。食事では、野菜や果物、豆類なども取り入れ、偏りを減らすことがポイントです。

40歳以上の方は、症状がなくても1年に1回大腸がん検診を受けることが勧められています。便潜血検査で陽性となった場合は、内科や消化器内科へ相談してください。大腸ポリープを早い段階で見つけ、必要な病変を切除することが大腸がんの予防につながります。

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